各コンシステンシー限界における含水比wと体積比変化f/f0の関係をプロットすると図5.7及び式(4)が得られた。
式(4)の回帰係数1.752,すなわち図5.7の直線の勾配は液性限界から収縮限界間の統計的な収縮比であり,実験で求めた全20試料の収縮比平均値1.758とは良好な近似を示した。式(4)を変形し一般式で表示すると式(4’) となる。
ここに,Cは定数,Rは収縮比である。式(4)の回帰係数と定数項を式(4’)に代入することにより図5.6の回帰線上に収縮限界に相当する点を求めることが出来る。すなわち,収縮限界においてf=f0, w=wSと置き式(4’)を解くと次式に示したとおり収縮限界として17.4%が得られ,この値は全試料の収縮限界平均値17.8%と良好な近似を示した。