ベントナイトは最も大きいCECを有する粘土として知られている。さらにその巨視的なオスモチック膨潤特性は主成分鉱物であるモンモリロナイトの交換性Na+の水和性質に基づくものであることも明らかにされている15-17)。しかしながら高橋(1995)ら18)は10試料の市販Na型ベントナイトについて液性限界とCECおよび浸出陽イオン組成との間に明瞭な相関関係を見出さなかったことを報告しており,本研究においてもベントナイト試料20種からは同じく両者間に一定の関係は認められなかった。その原因としては,浸出陽イオン量の合計値がCECの平均1.5倍もあり,それらの過剰イオンがベントナイトと水との相互作用を複雑にしているためと考えられる。Grim(1962)19)はNa+とCa2+のある比率例えば60:40で相対的に高い塑性指数が期待されると述べている。
Na+/CEC当量比と液性限界の関係をプロットした図5.12から略同様な傾向があり,またNa型ベントナイトは全てNa+/CEC当量比が50%以上で約300%以上の高い液性限界であることが認められる。